Daft Punkは、1993年にパリで結成された電子ミュージックデュオで、のちのフレンチハウス音楽として人気の二人です。
ロボコップのようなマスクを被ったビジュアルもインパクトがありますよね。
Get Luckyは、2013年にリリースされた4枚目のアルバム、ランダム・アクセス・メモリーズに入っている曲で、全英チャート1位など世界各国のヒットチャートでトップ10入りした曲です。曲の感じは先週特集されたシティポップの雰囲気にも通じるものがありますね。グラミー賞を受賞したんですけど、そのときはスティービー・ワンダーと共演したことでも記憶に残っています。
フランス人なんですけど、彼らの英語からはアバのような訛りはほとんど聞こえないとボクは感じます。アバとかでもそうなんですけど、非英語圏の人の歌う英語の曲は各単語をはっきり発音するので比較的聞きやすいと思います。英語圏、特にアメリカ人の歌は、リエゾンと言って、前後する単語を繋げて発音する場面がとても多いので、日本人はヒアリングに苦戦することが多いでしょ?あの予備校のコマーシャルの、「聞こえないんじゃないんだ。最初から言ってないんだ」みたいな。
曲の内容的には、ストレートな夜を楽しもう=いい女をひっかけようぜ!っという歌です。笑
という内容の繰り返しです。曲の長さの割に短かったですね。
こういう内容なのでどうやって脱線するか悩んだんですが、今日はフランス人の英語嫌いの話をします。
フランス人は英語が嫌いというか、フランス人はフランス語に誇りを持っているので英語を喋ろうとしません。
英語を話すときにも、フランス語訛りを直さず話す人がボクの周りには多い気がします。同じヨーロッパ人の中でも、フランス人はすぐわかります。
その点、この曲はフランス人を感じさせない発音をしていると思います。
イギリスとのライバル心もあり、百年戦争の歴史もありますし、そもそもフランス人は自国文化への誇りがものすごくあるので、世界で一番美しいのはフランス語だと思っているわけです。
フランスに行って驚くのは、英語ではほとんど会話してくれません。首都パリでも、多分英語もわかるのでしょうが、多くの人は「ここはフランスなんだからフランス語で話せ」と言わんばかりに接してきて面食らったことがあります。
これが地方に行くと、日本と同じくらい英語恐怖症的な拒絶反応があるところもあったりして、中世のお城がいっぱい残っていることで有名なロアール川沿いのガソリンスタンドで地元の人に話しかけたら、I don’t speak English, I don’t speak English!と言って逃げられてしまったこともあります。
多分ボクはそんなに怖い人には見えなかったと思うんですけど….
英語だけで不便を感じたナンバーワンの国は、アジアの国々ではなく、ボクは断然フランスですね。
フランスをドライブしていて、こんなこともありました。
まだカーナビがない時代で、日本で買ったガイドブックを手にドライブしていたんですが、高速道路の分岐点で、彼女が「オルレアンの方に行って」って言うわけですよ。
ボクにはそれが見えないんです。「そんな地名出てないじゃん!どっちだよ!」となりました。
アメリカにはフランスの影響を受けた土地もあるわけで、南部のルイジアナ州は、フランスの太陽王、ルイ14世にちなんでいるのを筆頭に、フランス系の名前の場所がたくさんあるんです。ディキシー音楽で有名なニューオーリンズもその一つです。この街は、新しいオルレアンという意味なのですが、その英語読みでニューオーリンズなんですね。
そんなこととはつゆ知らず、彼女は地球の歩き方で、カタカナでオルレアンと読んだわけなんですけど、ボクは道路標識をアルファベットで読んでいるので、オーリーンズとしか読めなくて、オルレアンってどこだ?!と慌てました。
英語だけじゃダメだと感じたフランス体験です。
フランスは、言わずと知れた芸術大国で、ルーブル美術館やオペラ座、ベルサイユ宮殿にモンマルトルと、観光名所の宝庫ですから、コロナが明けたらまた是非行ってみたいと思っています。もちろんフランス語を勉強してからですね。