今週はカーペンターズのトップ・オブ・ザ・ワールドです。カーペンターズは、東部のコネチカット州生まれてロスアンジェルス育ちの兄妹デュオです。兄リチャードが鍵盤楽器を担当し、妹カレンがボーカルを担当しました。
アメリカ出身の兄妹によるデュオ カーペンターズの、4thアルバム「A Song For You」(1972年) に収録されている曲です。
カーペンターズというとポップの王道のようなグループで定番曲が数限りなくありますが、この曲は1973年9月にシングルとしてリリースされ、ビルボードチャートNo.1に輝きました。
意外にも当初シングルカットの予定はなかったんだそうです。しかし、カントリー・シンガーのリン・アンダーソンがカバーし、カントリーチャートでヒットさせた為、急遽シングルがリリースされることになったんだそうです。
日本では、藤島新、天地真理、岩崎宏美、森口博子、アグネス・チャン南沙織、少年ナイフ、倉木麻衣、一青窈、持田香織とたくさんのアーチストがカバーしました。
また、V6の『学校へ行こう!』の人気コーナー「未成年の主張」のテーマ曲でもありました。
面白いところでは、浪花花憐というグループが、大阪弁訳したカバーアルバム『涙の工務店』（カーペンター＝工務店ってことでしょうw）を発売、「世界のてっぺんで」として入っています。残念ながらアルバムは絶版だそうです。
カーペンターズが育ったのは、ロスアンジェルス郊外のダウニーという街です。彼らの育った家や、ヒット曲の印税で建てたマンションが今でも残っています。今日はダウニーに脱線します。大ロスアンジェルス都市圏は約9万平米で大体関東平野を同じくらいの広さです。そんな広いロスアンジェルスの中で中心部の南東に何の変哲もない、中流階級の街ダウニーはあります。いわゆるフツーの人が住む、ザ・フツーの街です。実はボクは大学の長期休暇にダウニーにホームステイしたことがありましてそういう印象を持ちました。
どこにでもある住宅街なので、聞いたことがないと思うのですが、ダウニーには現存する最古のマクドナルドがあります。マクドナルドのマーク、ゴールデンアーチズと言えば、今は黄色のアーチが二つ横に並んでMをかたどっていますが、1953年開店のこの店のアーチはひとつなんです。店舗の前にアーチが一つ、店舗の後ろにアーチが一つという構造になっていて、今でもそのままです。
その外には、日本にも進出しているメキシカンのファストフード店のタコベルの１号店もダウニーにあります。このように、ダウニーは、ロスアンジェルスというか、アメリカ西部のザ・フツーであるためアメリカの食文化の発祥の地でもあります。