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Bicycle race じょーじ船瀬のどゆ意味このソング? 2021/10/25

今週クィーンのバイシクルレースです。

クィーンは、デビュー当初は派手なファッションを身に付け、化粧まですることのあったグラム・ロックに属しながらゴリンゴリンのハードロックをやっていました。プログレッシブ・ロック、アート・ロック、グラムロック、アリーナ・ロックとその作風は幅広く、最終的にはソフト路線に転向していきました。1970年に結成され、1991年に圧倒的存在感のフロントマンであるフレディ・マーキュリーがエイズで他界するまでの約20年活動し、フレディの死後もブライアンとロジャーはポール・ロジャースやアダム・ランバートをボーカルに迎え活動を続けています。

大学進学率が6%という当時のイギリスで、メンバー全員が学位保持者であるという特徴がよくフィーチャーされますが、特にフレディ以外は全員理系で、そのすごさは、ブライアンのギターがお父さんとの共同のハンドメイドであったり、アンプはジョンの作成という唯一無二のサウンドというところだと思います。代表曲の一つであるボヘミアンラプソディでもわかる通り、ブライアンの自家製ギター、レッドスペシャルの特徴的な鼻づまりのモコモコサウンドや恐ろしくダビングを繰り返して音に厚みを出したり、当時としては画期的だったんですね。ボヘミアンラプソディは180回ダビングしたんだそうです。180回って….w

シンセサイザーが出だした頃で、そういう凝ったサウンド=シンセサイザーみないな思い込みがあった時代なんですが、デビューから7枚目のアルバム「ジャズ」までは「ノーシンセサイザー」(シンセサイザーは使っていません)というクレジットがわざわざ載せてたんですね。8枚目の「ザ・ゲーム」でそのクレジットがなくなったときは世界がざわつきました。実際音作りが全然違ってて驚いたのを覚えています。

今日の曲、バイシクルレースは1978年発売の7枚目のアルバム「ジャズ」に含まれている曲です。当時はレコードだったわけですけど、LPのライナーノーツには自転車に乗ったきれいな裸のおねえさんの大群の写真が載っていました。まだ中学生だったボクはすげーーーーと思ったものでした。

歌詞の内容はちょっと支離滅裂なのでわからなくてもいいと思います。この曲のポイントは、ライナーノーツの写真です。写真!

歌詞の中に「ジョーズ」「スター・ウォーズ」「フランケンシュタイン」「スーパーマン」といった映画のタイトルが織り込まれているのはフレディの映画好きが講じたんでしょうね。自転車レースの最高峰、ツール・ド・フランスからインスパイアされてこの曲を作ったそうです。自転車とは周囲を気にせず自由に生きることのメタファーなのだそうです。

欧州では自転車には根強い文化あるんですね。自転車レースだけでなく、交通手段として自転車は市民に根付いています。特にオランダなどまっ平な国土の国では自転車移動は普通していて、最近のエコの流れでは特に自転車押しが一層強まっています。

私たちの街でもシェアサイクルをしていますよね。坂になっている地形や、冬の、漕いでも漕いでも前に進まない地獄のような風があるので、電動自転車でないとかなり苦しい気はしますが、みなさんも改めて自転車を見直してみてはどうですか?

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