今週はビートルズのIn my lifeをご紹介します。この曲は1965年リリースの6枚目のアルバム、ラバーソウルに収録されています。ラバーは恋人を意味するLoverではなく、ゴムという意味のRubberです。
ポップ・ミュージックの歴史において最も偉大なアルバムの一つと称されているこのアルバムですが、タイトルは、アメリカの雑誌でストーンズのミックの歌を「あんなもん偽物のソウルだ!プラスチックの魂だ!」って批判記事が載ったので、そのパロディで、ストーンズがプラスティックなら俺たちはそれより柔らかいゴムだよ!(笑)という理由でつけられました。そして更に、ラバーソウルとはゴム底の靴という意味とも掛けています。
さて、そんなラバーソウルは、少年から大人に脱皮するビートルズの進化の過程のアルバムと言われています。以前紹介したノルウェーの森もこのアルバムに収録されています。
そして今日の曲のIn my lifeですが、故郷リヴァプールでの思い出の場所や人々について書かれた曲です。ジョンは「自分の生活について意識して書いた最初の曲」だと言っています。最初の歌詞ではペニーレインとかストロベリーフィールズとか、具体的な場所の名前も出てきていたそうですが、最終的には抽象的な内容になっています。
ノスタルジー観がある内容の最後に愛が一番という内容の曲です。
若いときにはピンと来ませんでしたが、もうすぐ還暦という今、いろいろなところを旅して故郷に戻って来て、いろいろな女性と付き合ったり別れたりしてきた今、聞いてみるとなんだかいろいろなことを思い出さずにはいられない切ない曲と感じます。なんか秋の空気とも相まってしみじみ遠い目になっちゃいます。
うーん、いい曲ですねぇ
みなさんにとって、ずっと変わらない場所、変わってしまった場所というとどこを思い浮かべますか?
ボクにとって思い出の場所の一つには小学校中学校があります。ボクが通っていた当時は小学校と中学校が同じ敷地にありました。ボクが卒業して2年後に中学が移転して、今はその場所は小学校だけが使っています。ボクの記憶の中では、小学校のときに砂場の近くにタイムカプセルを埋めたのですが、ほとんどの同級生が覚えていません。ボクは同窓会の幹事をしていまして、先生たちと連絡をしたり、今、学校がどうなっているか、潜入レポートを撮影に行ったりしているんです。当時から大きかった木はもっと太くなっていたり、ボクらが子供の頃は普通に使っていた焼却炉が今は環境を考慮して使われなくなっていたり、変わっているもの、変わっていないもの、無くなってしまったものがそこにはあります。
そしてタイムカプセルのことは先生も覚えていないし、記録にも残っていません….
さてそしてもう来週は12月です。クリスマスの季節、アドベントも始まりました。