今週はビートルズ、Strawberry Fields Foreverをお届けします。
この曲は、1967年2月に「ペニー・レイン」との両A面シングルとして発売され、9作目のオリジナルアルバム「Magical Mystery Tour」に収録されています。先月紹介した「Tomorrow never knows」に続くサイケデリック期のビートルズにとって最大の名曲と言われています。頭くらくら度ではTomorrow never knowsのほうが一枚上手だと思いますけど。サイケな歌で、この曲も色即是空・空即是色みたいなテーマです。実は歌詞も難解と言われているんですけれど、トリップ中で頭がおかしいから理解しようと思わない方がいいみたいな 笑
ストロベリーフィールズ、「いちご畑」とはどんな場所なのかメンバーも意味が分からないといっていたそうなので 笑
メロトロンのイントロからジョンの声と、全体的にトローンとした曲調の歌なので、頭を空っぽにして聞いてみてください。
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さぁ一緒においでよ、ストロベリーフィールズに連れてってあげるよ
現実なんてないんだ
いつまでの続くものなんて何もないんだよ
でもストロベリーフィールズだけは永遠さ
目を閉じてやり過ごせば生きるのも簡単さ
目に見えるものが邪魔をして、勝手に勘違いしていろいろ背負ってるんじゃないかい?
大丈夫、なんとかなると思うよ
知らんけど(大阪人風に) だってボクには関係ないからw
ボクの木で休んでいる人は誰もいないみたいだ
多分、ボクの木より上か下にいるんじゃないかな
つまり、ボクとはわかりあえないってことだよ
でもそれでいいんだ
別に悪くない
いつも、それはボクの方じゃないかって
でもさ、わかるだろ?夢を見てるときはわかるんだ
Noと思うときはYesだし
でもそれは間違っていたり
つまり、それは、ボクは違うと思っているわけなんだけど….
まぁとにかく、一緒においでよ、ストロベリーフィールズに連れてってあげるよ
現実なんてないんだから
いつまでの続くものなんて何もないんだよ
でもストロベリーフィールズだけは永遠さ
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わかんないですよねぇ
ボクは結局般若心経の色即是空・空即是色に通じるものだと思っています。
ストロベリーフィールズ、イチゴ畑という意味ですからなんかお花畑のようなやすらぎの場所の印象を持ちますよね。でもストロベリーフィールドの題材となった場所は、英国リバプールのジョンの育った町にある戦争孤児院だそうで、ジョン少年の遊び場だったそうです。今では孤児そのものが減少した事情もあり孤児院としては閉鎖され、観光地として開放されているそうです。実際には華やかな場所ではないんですが、子供の頃のジョンにとっては思い出のつまった遊び場は永遠なんでしょうね。
そんな子供の頃の思い出を歌にしているんだと思うんですが、両A面のペア曲でポールが作ったペニーレイン(レインは雨じゃなくて、道って意味です。ボーリングのレーンと同じです)がやはりリバプールに現実にある場所で、内容がポールの子供のころの実体験なのと対称的に、ジョンの作ったこちらの曲は同じように子供のころのことをテーマとしながら夢なのか現実なのかわからない歌になっています。
この歌ではストロベリーフィールズと複数になっているのはなぜなのか?という議論があるのですが、決着はついていません。ジョンの記憶にいろいろな時期のストロベリーフィールドがあるから、とか
ストロベリーフィールズのようなボクたち一人ひとりの心の中にあるからだとか、
いろいろ解釈があるようです。
真実はわかりません。メンバーもわからないって言ってるんだから、ボクらにもわかりませんけど、でも自分が思っていることが正しいと思えばいいんじゃないですかね?知らんけどw
そして、現実世界にはもう一つストロベリーフィールドがあります。ジョンが暴漢に撃たれた向かいにはニューヨーカーの憩いの場所、セントラルパークがあります。そこにはジョンの記念碑が建てられていて、その場所もストロベリーフィールドと名付けられています。
世界に目を向けると、ロシアのウクライナ侵攻で、戦闘状態が続いています。形あるものがあっけなく壊されていっています。
再び戦争孤児が増えないことを願わずにはいられません。