今週はQueenの日本語曲、「手を取りあって」をご紹介します。
イギリスのバンドQueenを最初に見出したのは日本でした。本国イギリスでは酷評されていたのですが、日本の女子が熱狂し、初来日のときには空港に1200人のファンが集まって熱烈歓迎しました。メンバーはこんなにファンがいることに逆にびっくりして、以来大の日本ファンになりました。当時の洋楽雑誌にはアイドル的によく取り上げてられました。Queen、KISS、Aerosmithが年中特集されていた時代です。
この曲、「手を取りあって」は、1976年リリースの5枚目のアルバム「華麗なるレース」のラストの曲として収録されています。
1975年の初来日での歓迎に感動しちゃったギターのブライアンがコンサートの楽屋で通訳さんに和訳を依頼して、日本語のパートを入れた曲を作ったのです。Queenといえばボヘミアンラプソディがあまりにも有名ですが、この曲は当時の日本でのライブではいつも大合唱になりました。伝聞ではなく、「なりました」と書いたのは、毎年そこにボクはいたからです。
この曲は、2020東京オリンピックの開会式で、聖火の国立競技場入場前、聖火リレーのダイジェスト動画が流れているときのBGMに使われました。ボク、聖火リレーには応募したんですけどダメだったんです。「残念~」 なんてことを思い出しました。
では、訳です。
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傍にいないときも、ボクがキミのことを思っているか心配しないで
キミが見ている月をボクも見て、
同じそよ風を浴びているんだよ
時ははかないものさ
ボクらはいつでも一緒だよ
離れてしまったとしても
キミに触れている花を
持っているのはボクさ
新しい命が芽吹き
その花はボクの心をあたたかくするのは
キミ以外にはいないことを知っているんだ
ずっと傍にいてほしい
手を取りあってこのままいこう
愛する人よ、
静かな宵に光をともし
いとしき教えを抱き
ボクの歌をもう少しだけ聞いてくれないか
この歌を聞いて今までのことを思い出してくれないか
夜が長くなっても
それは夢を見る時間が長くなったってことだろう?
目を閉じれば、
ボクらはいつでも一緒さ
夢を見続けようよ
愛するひとよ
静かな宵に
光を灯し
愛しき教えを抱き
ボクが旅立って
みんなはボクらのことをバカだと言うだろうけど
そんなことを気にしなくていいよ
心を強くもって、
どうか心変わりをしないでほしい
ボクらの心はずっと一緒さ
手を取りあって このまま行こう
愛するひとよ
静かな宵に
光を灯し
愛しき教えを抱き
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はかない感じの曲ですよね。
中学、高校時代、ボクの一番好きなのバンドがQueenでした。当時はQueen、KISS、Aerosmithが好きだっていうとミーハーって思われるのであんまり言えなかったんですけど、まぁ実際ミーハーファンだったんですけど。
フロントマン、フレディは1991年にエイズで他界しました。当時ニューヨークに住んでいたボクは、急に音楽がやりたくなり、高校以来10年以上ぶりにギターが欲しくなり、中学生のときからの憧れのギブソン・レスポールとオベーションのリーフホールを買ったのがその後のギターコレクションの始まりです。
Queenは、フレディ亡き後もギターのブライアンとドラムの金髪イケメン、ロジャーがボール・ロジャースと活動したり、今でもアダム・ランバートとライブをやっていますけれど、やっぱりQueenは強烈な個性のフレディとインテリ三人という構図しかボクには受け入れられないでいます。