今週はビートルズのGot to get you into my lifeです。
Got to get you into my lifeというのは、「俺の人生の中にキミを引き込まなくちゃ」という意味です。ラブソングですね。結構俺様系の唯我独尊な内容ですが、具体的なことは特に言ってませんw
この曲は1966年リリースの7枚目のアルバム、「リボルバー」に収録されています。今までに何度か紹介した通り、ビートルズのサイケデリック期の曲で、この曲は主にマッカートニーによって書かれたそうです。ブラスセクションを使ったサウンドなど、黒人音楽の影響も表れている楽曲です。
面白いところでは、ビートルズ作で、ビートルズが解散した後でシングルカットされた曲なんですが、ビートルズがリボルバーをリリースしたのと同じ年に、同じく英国のリズム・アンド・ブルースのバンド、クリフ・ベネット・アンド・ザ・レベル・ラウザーズがほぼ同時にカバーバージョンをリリースして英国のチャートで6位になっています。ビートルズの楽曲でブラス・セクションが使われたのはこの曲が初めてなのですが、ブラックミュージックとよく融合していることを象徴するエピソードとして、この曲は映画「サージェント・ペッパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」の中では、ビートルズではなく、アース・ウィンド・アンド・ファイアによるカバーバージョンが使われています。
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車に飛び乗り
当ての無い旅に出たんだ
別の道を行けば何かいい考えが浮かぶんじゃないかと思ったんだ
そして俺はそこでキミに出会った
ずっと毎日必要なのさ
キミは逃げることもウソをつくこともなかった
俺はただキミを抱きしめていたかったんだ
わかってただろう?
もし離れ離れになったとしても、いつかきっとまた会えることをキミは知っていたんだろう?
言っただろ
キミは俺の傍にいる運命なのさ
なぁ、聞いてくれよ
俺たちはずっと一緒だろう?
キミは俺の人生の一部さ
なぁ、どうすればいい?
俺がキミと一緒にいるときがずっと続いて欲しいんだ
俺は絶対にキミを離さない
もし、もしも別れたとしても、きっとまた結ばれるさ
俺は一人旅に出た
車に飛び乗り
当ての無い旅に出たんだ
別の道を行けば何かいい考えが浮かぶんじゃないかと思ったんだ
そして俺はそこでキミに出会った
俺にはキミが必要だって伝えたことはあったかな?
ずっと毎日必要なのさ
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まぁ要するにずっと一緒にいたいという内容の曲ですね。
と思っていろいろと検索していたら、マッカートニーは「“人”ではなく、“マリファナ”がテーマ」と明かしているそうで、「おぉ、そういうことか!」と思いました。「マリファナ大好き!」ってことなんですね。なんかサイケじゃないなぁと思っていたのですが、合点がいきました。
今までにもマリファナにまつわるエピソードは何度か紹介しましたが、マリファナは欧米ではとても身近です。ボクがアメリカにいた頃は、イメージとしては、昭和の時代に高校生がこっそり喫煙していた割合と同じくらい普及していました。
近年、医療目的での使用が許されている国は欧州、北米、中南米では増えており、そして最近では娯楽目的での使用を許す国も増えています。マリファナとその他の薬物では法律が違うとか細かい点はあるのですが、楽曲に取り上げられるのは、このように身近な存在であるという背景も関係していると思います。ちなみにですが、合法化の流れの理由の一つには、密売組織の資金源を断つことが挙げられていました。
一方でアジア諸国ではまだ違法な国がほとんどです。
また、日本国民に関して言うと、国外犯処罰規定というのがありまして、合法化された国においてであっても所持・譲渡は日本の法律で罰せられます。今後使用の禁止についても法制化される方向とのことです。
ですのでみなさん気を付けてくださいね。