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2022/10/31 ♯92 2022-43  じょーじ船瀬のどゆ意味このソング Time warp

昨年はスリラーを紹介したんですけど、今年はエルバイラにしようか、ゴーストバスターズにしようかなどと悩みました。そして結局、ロッキーホラーピクチャーショー(RHPS) のタイムワープを選びました。

大騒ぎできる『ロッキー・ホラー・ショー』観客参加型の映画で、上映前には振り付けなどの説明が行われる。結婚式では用意してきたお米で一緒にライスシャワーをしたり、雨が降れば用意した新聞を頭にしたり、水鉄砲で雨を降らせたり、歌には合いの手を入れたりします。1975年の映画ですが、未だにロングランしています。合いの手には地域によって流派があるんですが、ボクはRHPSの東のメッカ、ニューヨークと西のメッカ、サンフランシスコの両方に住んでいたので、どっちもやります。

日本でも再開発前は有楽町の小さな映画館で毎週末上映していました。

演劇としては今年はじめにも上演されていました。

今日の曲Time Warpは、会場中が踊る名曲です。

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G(おどろおどろ声): 驚くようなスピードで時が流れる

狂気が支配する

M(軽くデスボイス): ほんの少しの時間、

G: 耳を澄まして落ち着こう

タイムマシーンを思い出すんだ

暗闇が広がり、虚無がオレを吞み込んだんだ

二人: もう一度タイムマシーンで出かけよう

G(俵孝太郎声):  まずは左にピョン

二人: 次は右に一歩

G(俵孝太郎声):  そしたら手を腰に当てて

二人: 次に足をすぼめて、腰を前後に動かせばバカ踊りのできあがり

タイムマシーンで行ってみよう!

M(軽くデスボイス):  夢みたいだわ

幻想が私を解き放つのよ

だからアンタにはアタシが見えないでしょう

でもアタシは異次元から覗いてるわよ

全部見えてるっつーの

G: 考え方をちょっと変えれば

M(軽くデスボイス): タイムワープは簡単よ

そしてすべてが興奮するくらい変わって見えるのよ

G(急に大声で): ラリってるときみたいにね

二人: もう一度タイムワープをしよう!

M(カチャカチャ声): ある日アタシは考え事をしながら歩いてたのよ

そしたらしつこそうな男が粉かけて来たんさね

急だったからたまげたんだけど

まーずワルげな目をしてワイルドな車に乗ってたんさ

その時アタシは変わったんみたいよぉ

もう時間なんてもうどうだっていいがね

二人: もう一度タイムワープをしよう!

~~~~~

ハロウィーンはもともとはケルト人(アイルランド人、スコットランド人)の信仰で、大晦日と新嘗祭とお盆を合わせたようなものです。

アイルランドの暦では夏の終わりである10月31日は1年の終わり(大晦日)。そして夏が終わると収穫の時期(新嘗祭)になります。

収穫とともに精霊や先祖が家に帰ってきて(お盆)一緒に祝うサウィンというお祝いでした。これがハロウィーンの起源です。

ハロー(Hallow)は崇拝するという意味の英語なんですが聖人も意味します。

クリスマスでも使うイブ(Eve)はeveningの略で、日暮れのことです。

教会暦では一日は日暮れとともに終わり、夜は次の日になります。

だからクリスマスは、クリスマス前夜からがクリスマスなんです。

Hallow eveningを略してハロウィーン(Halloween)と言うんですね。

このハロウィーン、世界ではどんな風に祝われていると思いますか?

その前に、歴史を思い出してみましょう。

ボクは中学生、高校生に歴史をこう教えています。

歴史の二大テーマは「喧嘩」と「発明」です。

誰と誰が喧嘩して、その原因は何か?

年号は試験に出るから仕方なく覚えるけれど、そんなものを知っていても将来役に立ちません。

どうして喧嘩したのか、それを誰がどうやって解決したのか、を知っているほうがよっぽど役に立ちます。

今まさに起きているウクライナ侵攻も、同じ歴史が繰り返されているわけです。

さて、ハロウィーンはケルト人の信仰だと書きました。

だから、今、アイルランド人が移民している国ではお祝いしています。つまりアメリカ。

そしてアメリカの文化に影響を受けている国にも(ある程度)商業的な理由で浸透しています。

え~?!世界中でハロウィーンやってないのぉ?!

やってません。

すーぐアメリカ=世界だと思っちゃうんだからw

世界は広いんです。

なぜやってないか?

ハロウィーンはケルト人の信仰だと書きました。

つまりキリスト教でも(イスラム教でも)ないのです。

カタカナ(アメリカっぽい)の行事は全部キリスト教の行事だと思ってたでしょ?w

違います。

むしろキリスト教はハロウィーンは異教徒のお祭りであると位置づけてさえいます。

特にカトリック。そして東方教会も。

(アイルランド人はカトリックですが、キリスト教が入ってくる前からの土着信仰であるハロウィーンはそのまま残っているわけです。)

ここでピンと来るはずです。

喧嘩の原因で大きなものの一つに信仰(宗教)があります。(他の理由が「お腹すいた(空腹だけでなく欲に関して『もっと欲しい』)」と「ずるい!」です。)

キリスト教とイスラム教はもう何世紀にもわたって何回も喧嘩してるでしょう?

十字軍から9.11まで、年中やってます。これは信じるもの、心の根幹に関わるものが違うから喧嘩してるんです。

ローマ帝国

西ローマ帝国、つまりラテン語(今のフランスやスペインやイタリア)を話す人々、つまりカトリック。

東ローマ帝国、つまりスラブ語(今のロシア、チェコ、ポーランド、ブルガリア、クロアチアなど)を話す人々、つまり東方教会。

(もうね、日本にいると比べる機会がないけど、ラテン民族とスラブ民族とゲルマン民族、見れば大抵わかるの。白人ってだけじゃないの。これはもう経験でしかわからないんだと思う。)

彼らはハロウィーンは異教徒のお祭りだと思ってるんです。

だから本来は無視です。

日本のように「ノー天気にアメリカの文化をまるっと受け入れること」はしない国は多いのですがそれでも文化的に徐々に受け入れられています。

もちろん、日本がまるっと受け入れる原因は、ボクがいつも主張している、「一神教信仰(キリスト教・イスラム教)」と「八百万の神信仰(仏教と神道のハイブリッド)」の違いも大きく影響していると思います。

ハロウィーンって、プロテスタント圏中心にしかやってないんですよ。

(アメリカも大きく分ければプロテスタントの国ですが、アイルランド移民も多いという話は以前、セントパトリックデーの話をしたときにしましたよね。アイルランド人が緑を着るお祭りで、その日だってプロテスタントはウィリアム王の色であるオレンジを着るわけです。アイルランドの国旗は聖パトリック(カトリック)の緑とプロテスタントのオレンジでしょ。)

人種と言語と宗教の分布はほぼ一致している。それは大昔からの経緯があって、勢力圏は、なぜそこまでで留まったのか、それ以上先に行かなかったのか(行けなかったのか)?原因を考えてみよう!

これらの知識は、一般の学校では英語であったり、地理であったり、歴史であったり、それぞれの教科でぶつ切りの知識として教わります。

ましてや同じ地理でも宗教や言語の分布図を地形図と合わせて見ろとはボクは習いませんでした。

しかし、これらの知識を総合してみると、今まで見えなかったものが見えてきます。

あぁ、そういうことか! Eureka! が生まれるんです。

だから社会の授業は歴史のときにも地図帳(地形図)は必ず見るように指導しています。

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***ラジオでは仮装の意味、お菓子を配る意味(まぁ一言で言うとお盆のおはぎなんだけど)、カボチャのちょうちん(ジャック・オー・ランタン)の意味

仮装の意味: 精霊や先祖の霊と一緒にあの世から出てくる悪霊に連れていかれないように、悪霊の仮装をして、見つからないようにした。

お菓子を配る意味: おはぎと同じ意味です。おはぎには五穀豊穣の意味と厄除けの意味があります。悪霊に扮しているので、悪さをしなければならないわけですが、お菓子をくれれば悪さは勘弁してやるよ、だからお菓子ちょうだいといって回るのです。

カボチャのちょうちん(ジャック・オー・ランタン)の意味: ドケチなジャックが悪魔を騙して地獄に落ちない契約をしたんです。だけど悪いことばっかりしていたジャックは天国にも行けるわけではなく、ずっと暗闇を彷徨うことになります。それで灯りが必要だったんです。お盆の提灯と同じことですね。

そして、アイルランドではカブをくり抜いてちょうちんにしていたんですが、アメリカではあまりカブを食べる習慣がなく、大きさ的にも細工しやすいカボチャでちょうちんを作るようになりました。

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