今週は、スティービー・ワンダーのガール・ブルーをお届けします。この曲は、後に黄金の三部作の一つに数えられる、1972年リリースの17枚目のアルバム「心の詩 Music Of My Mind」に収録されています。タカタカタカというリズムとクラビネットの曲が印象的です。後半にはハーモニカソロが入ったちょっと重めの曲です。落ち込んでいる人を励ましている曲と言われてるんですけど、この重さで果たして励ましになってるんでしょうかねぇ?
この曲は、その人が隠している心の痛みに気づいているよ、過去に何があったとしても、未来には希望があるんだよ、心を曇ってしまう前に立ち直りなよと言っています。世界には美しいものがたくさんあって、それはキミの心の中にもあるんだよ。それに早く気付くといいねと歌っています。人にやさしく接すれば、他人もキミにやさしくしてくれるんだよ、と伝えています。
~~~~~
ほら、すがすがしい朝が来たよ
一番素敵な時間だよ
朝日が輝いてキラキラしているだろ?
お嬢ちゃん、何をそんなに悲しんでいるんだい?
目に見えるものしか持っていないと思っているんじゃないかい?
でもキミの心の中には青い空が広がっているんだよ
そよ風に吹かれて、キミの魅力はキミの心の中に広がっているんだよ
木々の枝はキミために踊っているのさ
お嬢ちゃん、
キミがずっと幸せでいられること
それがボクの夢なんだ
愛はキミの心の中にあるんだよ
そう、希望にちょっとした棘(とげ)があっても
真正面から人生に向かって生きるんだよ
そうすればきっと空は晴れるよ
そうすれば雨の雫(しずく)だってキミのかわいい笑顔へのやさしいキスになるさ
お嬢ちゃん、
正しく生きなさい
人を思いやりなさい
そうすれば人はキミにやさしくしてくれるから
心が曇ってしまわないうちに身につけなさい
お嬢ちゃん、自分の心を傷つけないように
愛はキミの周りにたくさんあるんだよ
早くそれに気が付くといいね
キミの心がまだ晴れているうちに
~~~~~
ちょっと暗い感じなんですけど、優しく語りかけて励ます曲とも言えるのかもしれません。
ミスター・モータウンのスティービーは、30曲以上のトップ10ヒットを放ち、そのうち25回もグラミー賞を受賞しています。男性ソロシンガーとしては史上最多なんだそうです。
そして、多いのは曲だけではありません。以前紹介したIsn’t she lovelyのアイシャが長女なんですが、他にも5人の女性との間に9人の子供がいます。9人もの子供を養うことができるのはすごいですよね。ボクは一人を育てるのがやっとでした。
やっと暖かくなってきましたね。桜も開花しはじめたそうで、青い空が広がる季節になってきましたねぇ。