今週は、ビートルズのEight days a weekをお届けします。
この曲は1964年のクリスマスに発売された4枚目のアルバム、Beatles For Saleに収録されています。 曲のタイトルのEight days a weekというのは、一週間のうち8日間という意味です。
海外では一週間が8日間あるんです….
なんてことはなくて、世界中どこでも一週間は7日なんですけど、 7日では足りないくらい、めっちゃたくさんキミを愛しているという意味で使われています。
週に8日間という表現は、超多忙なスケジュールをこなす毎日をリンゴかポールがそう表したことから思いついたんだそうです。そして、8日でも足りないとまで歌っています。
内容的には「すっごく愛している」という繰り返しなので、訳自体は簡単でしたw ポップな曲調で、とにかく彼女を愛している、それしか考えられないって感じの若者の歌です。
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あぁ、君の愛が必要なんだ わかってるだろう?
キミにもボクが必要だといいんだけどな 優しく包み込んでボクを愛してくれるかい?
愛があれば何もいらない 一週間で8日間の間さ 毎日キミを愛しているよ
キミはいつもボクの心の中にいるさ
確実に言えることは、ずっとずっとキミを愛しているってことさ
優しく包み込んでボクを愛してくれるかい?
愛があれば何もいらない
一週間で8日間の間さ
いや、8日間だって全然足りないくらいさ
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時間についての表現では、ウォールストリートでよく使い、今では一般的になった表現として24-7(トゥエンティフォー、セブン)というのがあります。一日24時間、一週間7日、「ずーっと」という意味で使います。2、30年前はウォール街の外の人に使うと、「何それ?」な反応だったのですが、今では普通に使うようになりました。
さてそれでは歌の訳が簡単だったので、余った時間で久々にディープな蘊蓄の話をしましょうか。
一週間っていつからできて、なんで7日なんでなのか?考えたことありますか?
一週間は古代ローマから使われていました。バビロニア、エジプトを経由してユダヤ教徒の間で広まっていったのだそうです。
なぜ7日かというと、月の満ち欠けの周期を基にしたカレンダーである太陰暦の一ヶ月が29.5日が7の倍数、28に近かったからだと言われています。
そして曜日の名前ですが、月火水木金土日にはどういう由来があるんでしょうね?
曜日の概念は真言宗の空海が唐から持って帰ってきたものだそうです。週が7になったとされる根拠は、当時知られていた星の数です。肉眼で見える火星、水星、木星、金星に太陽と月を合わせた7つの星を当てはめたのだそうです。
ちなみに英語ではSundayは太陽、Mondayは月、そして火曜から金曜は神話の神様に由来します。
一方で同じ西洋でもラテン民族の国では別の神様に由来しています。セーラームーンで使われているのはラテン民族の神様の方です。
中国語では一週間のことを星期といい、日曜日を星期日といい、その後は単純に月曜日から星期一、二、三、四、五、六、と言います。
次に、一週間の始まりですが、
ユダヤ教では、旧約聖書によると神が休息をとったのが土曜日 であったということから、次の日である日曜日を一週間の始まりとしました。
キリスト教も日曜始まりなのですが、その理由は違います。キリストが復活した日が日曜日で、それを安息日とし、一週間の始まりとしました。
イスラム教ではムハンマドがメッカを脱出した金曜日を安息日と定めたため、今でも中東の国の中には木金や金土が週末という国もあります。
そして、国際基準のISO8601では、月曜日がはじまりで、日曜日が終わりとなっています。 一口に一週間と言っても、その成り立ちなど、調べてみるといろいろと知らないことが出てきて面白かったですよ。