今週は、ケイティ・ペリーのロアー(邦題は最強ガール宣言!)をお届けします。
ロアーとは猛獣が吼(ほ)えることを意味します。ライオンとかトラとかが吼えるときに使う単語です。この鳴くについては後でお話しますね。
今日ご紹介するケイティ・ペリーはカリフォルニア州の太平洋に面するスペインの影響を色濃く残す街、サンタバーバラの出身。子供の頃はダンスを学んでいたそうですが、高校でクイーンを聴いたところから音楽の道へ進むことになりました。
このような経緯から彼女はダンサブルでポップなシンガーとして2001年にデビューします。今では「完全に男性のファンタジー」「まるで10代の少年が描くような身体」「まじめなポップスター/女性/セックスシンボル」「世界で最も美しい女性」と称される彼女ですが、このときはは鳴かず飛ばずでした。2010年リリースの3枚目のアルバムでようやく人気に火がついたあとの4枚目のアルバム、2013年リリースのプリズムに今日の曲は収録されています。
人生の転換期で暗い状態にあったとき、乗り越えるために、光を取り込んで曲を作っているうちに自分自身が光を放とうと思うようになり、ハッピーで、希望に満ちていて、スマイルしたくなる、アルバムを作ったのだそうです。
男からするとちょっと怖めの曲です。
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今までの私は唇を噛み締めて我慢していたわ
だってみんなと違うことをして波風を立てるのが怖かったんですもの
だから黙ってた
おとなしく頷いてたの
「自分で考える」ってことを忘れていたのね
あなたは私の我慢の限界を越えてしまったの
今まで何も考えてなかったから
だから色んなことで傷ついた
あなたに抑えつけられてきたけれど、私、立ち上がることにしたのよ
身繕いをして、身体の埃を落としたわ
いい?私の言うことをよく聞くのよ
まるで雷が地面に轟くような声を聞きなさい
あなたに抑えつけられてきたけれど、私、立ち上がることにしたのよ
もううんざりなんだもの
もう全部わかったわ
私には今はトラの瞳があるわ、戦士の目よ
火の中で舞うのよ
だって私は勝者、チャンピオンなんですもの
あなたは私の雄叫びを聞いて震えなさい
私は今、何もないところからこんなに自信が持てるようになったの
あなたは私の雄叫びを聞いて震えなさい
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怖いなぁ、もう….
こういうことがあるからボクは最初から強気の人のほうが好きですwというか楽ですw
言い返してこないからって調子に乗って言い過ぎて、急に怒り出されるのは怖いですよねぇw
うちの奥さんはどんだけひどいことを言っても絶対に負けなくて必ず言い返してくる打たれ強いところが一番の魅力です。
さて、ロアーとは吠えるという意味ですけれど、日本語でも人間が泣くと動物が鳴くは違う漢字を当てて区別しますね。英語では動物によって「鳴く」の単語が違います。もんのすごく細分化されています。いやになるくらい細かいです。めんどくさいのでまとめて「どんな音をたてる」というほうが普通です。
吠えるのロアーの他、犬はバーク、猫はミュー、牛はムー、馬はネー、豚はグラントなど、きりがないです。
最後に、歌詞で「蝶のように舞ってきたけれど、蜂のように刺すわよ」という部分がありました。
みなさんご存じのモハメド・アリの「蝶のように舞い、蜂のように刺す」という言葉を使っているのだと思います。日本語ではミツバチもアシナガバチもスズメバチもみんなハチですが、英語では違います。みなさんご存知、beeは「ハチ」を意味して、ハチ全般を指しても使えるんですが、主に花粉や蜜を蓄えるハナバチ、「ミツバチ」を意味します。肉食で攻撃的なアシナガバチやスズメバチのことはワスプと呼びます。そして、大型のワスプ、例えばオオスズメバチのことはホーネットとも言います。 スポーツチームのニックネームとしても使われているくらい勇敢(危険)な動物としてミツバチとは区別されています。