今週はホイットニー・ヒューストンのQueen of the nightをお届けします。
ホイットニーは、ディオンヌ・ワーウィックやジュディ・クレイを従姉に持つという音楽家の家系に生まれます。ニューヨークの対岸のニューアークに育ち、11歳から教会の子供ゴスペル隊で歌っていました。歌手である母親とナイト・クラブで歌っているところをスカウトされ1985年に「そよ風の贈り物」(原題: Whitney Houston)でデビューしました。二年後に二枚目のアルバム「素敵なSomebody」(原題: Whitney)ビルボード初登場で1位を記録しました。そして92年に自身が主演した映画ボディーガードが大ヒット、もちろん♪エンダーーーーーの映画です。ヒットチャートで14週間1位だったオールウェイズ・ラブ・ユーを含むサウンドトラックアルバムは94年のグラミー賞最優秀アルバム賞を獲得しています。今日の曲も♪エンダーーーイアーーーと同じくボディガードに使われた曲です。こちらはエンドクレジットの曲として使われました。アップテンポのロックナンバーで、Queen of the night「夜の女王」というのはクラブシーンに君臨するホイットニーを表した言葉です。
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欲しいんでしょ?
あなたの望んでいるものはここにあるわよ
あなたを跪かせる(ひざまずかせる)のに余りあるものを私は持っているわ
だって私は夜の女王ですもの
私には正しいとか間違っているとかは関係ないの
私は今夜も思う通りに振る舞うわよ
私は誰かの天使になるつもりは全然ないの
それが私
あなたが求めているものを私は持っているわ
だから私の前で跪きなさい
私は夜の女王よ
私の振る舞いが気に食わないですって?
そんなの私には関係ないわ
私が悪く振る舞って見えるとき、それは私にとって最高のときなのよ
さぁ私の歌にあわせて踊り狂いなさい
それが欲しいんでしょ?
私は夜の女王よ!
私が夜の女王なのよ!
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ボディガードのころボクはニューヨークにいたんですけど、クラブでこの曲がかかると盛り上がったのを覚えています。ノリノリの曲ですよね。
さて、夜の女王というと、モーツァルトの歌劇「魔笛(まてき)」の登場人物です。夜の女王は大蛇に襲われる王子を救出したことから女王の味方となります。女王の娘に一目ぼれした王子は、昼の支配者である司祭に囚われていた女王の娘を救おうとするのですが、実は娘は望んで司祭の神殿に留まっていました。そして神殿で受け入れられるためには試練を越えなければいけません。無事試練をくぐりぬけた二人は永遠に結ばれ、母である夜の女王は没落するというストーリーです。
これを機会に歌劇なんかもたまには見てみたいものですね。