今週はシンディ・ローパーのトゥルーカラーズです。ブルックリン生まれでクィーンズ育ちのシンディは、1983年にアルバムShe’s so unusual(シーズ・ソー・アンユージュアル 彼女変わってるよね)でデビュー、Girls just wanna have fun, Time after timeが大ヒットした後、映画グーニーズの主題歌も歌いました。そして、True Colorsは86年リリースの同名のアルバムからのシングルカットでビルボードで1位を獲得しました。
人は外見で判断してはいけないというか、シンディには感動のエピソードが多いんです。
アルゼンチンのブエノスアイレス空港でフライトがキャンセルになり、乗客たちが怒りをあらわにするところに居合わせたシンディは空港のアナウンス用のマイクを使ってGirls wanna have funを歌い始め、乗客の怒りを静めたっていうね。映画のワンシーンみたいですね。YouTubeでも見られます。シンディローパー、ブエノスアイレス空港で。
東日本大震災直後は、来日中だった海外アーティストが、次々と公演を中止し帰国していた中、同じく来日していたシンディ・ローパーは、予定通りコンサートを強行しました。「私が留まってパフォーマンスをすることで、みんなにちょっとした気晴らしをしてもらおうと思った。元気を出してもらいたかった」のだそうで、コンサートをチャリティイベントとしました。
シンディは大の親日家なんですが、きっかけは、定職がなく食うや食わずの頃、日本レストランを経営していた日本人女性に働かないかと声をかけてもらったことだったそうです。その時の感謝の気持ちがずっと生き続けているんですって。寿司屋でのバイトなので、いらっしゃいませ、ありがとうございましたなどのほか、寿司屋ジャパニーズは堪能なんだそうですw
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あなた、悲しい目をしないで
落ちこむことなんてないのよ
私ははっきりと気付いているわ
勇気を持つ難しいさ
人々の中にあっての素晴らしいさを
全てを見ないこともできるし
あなたの心の暗ささえもよ
あなたはとっても繊細
わたしにはあなたの「本当の色」が見えるわ
わたしにはあなたが輝いて見えるの
だってあなたが大好きなんだもの
だから、本当の自分を見せることを恐れないで
あなたの「本当の色」は美しいの
虹のように
あのときのように微笑んでみせて
あなたの笑顔を最後に見たのはいつだったかしら
いやなことがあったなら無理しないで、
全部取り除けばいいのよ
知っているでしょ、わたしはいつでもそばに居てあげるわ
思い出せないの、あなたが最後に笑ったのを見たのは何時なのか
わたしにはあなたの「本当の色」が見えるわ
わたしにはあなたが輝いて見えるの
だってあなたが大好きなんだもの
だから、本当の自分を見せることを恐れないで
あなたの「本当の色」は美しいの
虹のように
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ここでいう本当の色というのは、個性のことです。人間が互いの個性を尊重し合う社会を歌った曲です。人の」個性というものは、画一的に決めつけるものではなく、その人なりの「色」の輝きを尊重する美しい「world 世界・世間」であってほしいという主題ですね。誰かが落ち込んでいるとき、あなたの個性を尊重してくれる誰かがいるのよという励ましの歌です。
ディズニーのレリゴーで、ありのままの自分を出していいのよ、だって私にはあなたの本当の色が見えているんだもの、安心して。あなたが大好きよ。と言っているのと同じ内容ですね。
そして色に関してもう一つ、ボクは「あなたの夢は何色ですか?」という講演をしています。どういう意味かというと、ボクの苦手なラブソングなんかだとよく「キミさえいればほかに何もいらない」とか言っちゃうじゃないですか。あれ、ウソですよね。キミも欲しいけど、「じゃぁ今後一生、素うどんね」とまで覚悟してないでしょ?おいしいご飯だって食べたいし、旅行だってしたいし、かっこいい車にだって乗りたいし….ボクはそう思います。
つまり夢はバラ色一色ではないと思うんです。色んな色の夢があるんです。色んな色を一つにすると何色になると思います?
黒になっちゃうんです。あなたの未来は真っ暗ですってイヤでしょ?
じゃぁどうしたらいいかって、赤は赤、青は青、緑は緑って区別すればいいんです。どういうことかって、自分にとっての幸せをもっと細かく定義して、それぞれをどんな配分で暮らしていくか、考えることが大切だと思うんですよね。経済学・経営学用語では資源配分って言います。
そうすればあなたの未来は美しくなります。虹のように。