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じょーふなのどゆソン Blackbird 2024/6/24 #174 24-25

今週は、ビートルズのブラックバードをお届けします。どゆそんでビートルズを紹介するのは13回目で、一番頻繁にリクエストをもらっているバンドです。

今日の曲は、1968年に発表された9枚目のスタジオアルバム、いわゆるホワイト・アルバムに収録されています。シングルカットはされていません。ホワイト・アルバムは英米加豪で1位を獲得したプラチナディスクですけどね。

この曲はボールが作詞・作曲し、収録もほぼ一人でやったということで、ビートルズ解散後もボールはソロライブで頻繁に演奏しています。穏やかなペースでスリーフィンガーで奏でるアコースティックの曲です。

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真夜中の静けさに歌う黒い鳥

翼が折れていたって空は飛べるさ

君は今までずっと立ち上がる瞬間を待っていたんだろう?

真夜中の静けさに歌う黒い鳥

顔をあげてまわりを見てごらん

キミは今までずっと自由になる瞬間を待っていたんだろう?

黒い鳥は飛び立つんだ

真夜中に光る一筋の光に向かって

真夜中の静けさに歌う黒い鳥

翼が折れていても、立ち上がる瞬間を待っていたんだろう?

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黒い鳥(Blackbird)という表現にはいくつかの象徴的な意味が込められていると言われています。赤い鳥でも黄色い鳥でもなく、なぜ黒い鳥なのか。

まずは困難や闇の象徴としての黒。黒い鳥は逆境や困難な状況に直面していることを表しており、その鳥が折れた翼でも飛ぶことを学ぶ姿は、困難を乗り越える力や希望を象徴しているんだと思います。

そしてこの曲が作られた1960年代のアメリカにおける人種差別や公民権運動。

黒人の自由と平等を求めて闘う姿が歌詞に込められています。「翼が折れていたって空は飛べるさ」というフレーズは、抑圧からの解放と成長を意味してるんじゃないでしょうか。ポール・マッカートニー自身も、「Blackbird」をアメリカの公民権運動にインスパイアされた曲であると述べています。 また、黒い鳥が夜の闇の中で飛ぶことを学ぶ姿は、再生と自由のテーマとも関連しています。夜の闇(困難や絶望の象徴)の中でも、希望や新しい始まりを見つけることができるというメッセージが込められているのだと思います。穏やかな曲ですけれど、黒い鳥を通じて、不正義と戦う力強さ、希望、解放のメッセージが表現されているんじゃないでしょうかねぇ。

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