今週はAdeleのHelloをお届けします。
アデルはロンドンの中でもちょっと(というか一番)危ない地区、トッテナムの出身です。母親は10代でアデルを出産、その後すぐ父親は母とアデルを捨てて失踪。アデルは今でも父のことを許したことはないそうです。
2008年、デビューアルバム「19」で英国ヒットチャート1位を獲得した後、2枚目のアルバム「21」はアメリカのグラミー賞6部門を総なめにしました。続くアルバム「25」、「30」も大ヒットさせている恨み節の女王です。幼い頃はパーティでスパイスガールズの真似が得意だったそうです。サッカーはプレミア・リーグのトッテナム・ホットスパーのファンだそうです。ロンドン駐在の日本人は割と安全な地区に住むことになるので、大体チェルシーのファンが多いんですね。トッテナム・ファンって言われるとちょっと怖い人なのかなぁというイメージがあります。
アデルのアルバムは、「19」「21」「25」「30」と数字がタイトルです。これは、アルバムの作成を開始した年のアデルの年齢だそうですが、巷の数学者の間では、アデルの数列といって19-21-25-30の次に何が来るかとか、この数列の意味を分析したりするおもしろ論文が発表されているそうです。
Helloは、2015年リリースの3枚目のスタジオアルバム『25』からのリードシングルです。
ピアノを主体としたバラードで、失われた愛と和解がテーマです。歌詞は、かつての恋人や友人との関係を取り戻そうとする自分の感情を描いています。
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お久しぶり、元気?私よ
ずいぶん久しぶりよね、あの頃のことを話さない?
時が癒してくれるって言うけど、私はあまり癒されてないの
ねぇ、聞こえる?
私は今カリフォルニアで、
昔のことを考えてるのよ
若くて自由だった頃
世界が私たちの足元から崩れ落ちたら、それ以前の感覚を忘れちゃったのよ
遠く離れて、私たちの間には大きな差ができてしまったみたいだ
ねぇ、聞こえてる?
何度も何度も電話したのよ
あなたに謝るためにね
でもいつもあなたは留守だったみたいね
ハロー、あなたにとってもう関係ないのかしら?
でも私、あなたと話そうとしたのよ
あなたを傷つけたことを謝りたかったのよ
でももう関係ないのよね、あなたを傷つけることはもうないみたいね
ねぇ、元気にしているの?
私ったら、また自分のことばっかりね
あなたが元気なことを願ってるわ
あなたは、何も起こらなかったあの町から出たのかしら?
私たち二人は過去の思い出を失っていくのかも知れないわね
だから、ねぇ、聞こえる?
ごめんなさい
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Adeleのアルバム『25』は「和解」のテーマでまとめたかったそうで、Helloはその中心的な曲となりました。彼女自身が持つ過去の関係や失われた時間に対する後悔の感情を整理し、自分の中のもやもやした気持ちと和解しようとする過程を表現したのだそうです。インタビューでは、「この曲は特定の一人に向けたものではなく、私自身の人生の中で和解が必要だと感じたすべての人々に向けたものだ」と述べています。
曲のイントロには、電話の効果音が使われています。これはAdeleがかつての恋人に電話をかけている場面を表現しているんだそうです。
若い頃のけんか別れは大なり小なり誰しもが経験することなんじゃないですかね。
ボクにもそういう経験がありますけれど、
そこで同窓会です。
ボクたちは5年に一度やっています。幼稚園から中学まで一緒で、高校も3/4が一緒なので家族みたいなもんです。
何十年も前のケンカのことは忘れて、いつの間にか仲直りできちゃいますね。
大人になってそれぞれの世界でいろいろな経験をして、オモシロ話を持ち寄って集まるんです。 みなさん同窓会やってますか?