今週はスーパー・カリ・フラジリスティック・エクスペアリ・ドーシャスです
この曲は1964年のディズニーの実写映画、メアリーポピンズの中で歌われる曲です。主人公のメアリーポピンズを演じるのは元祖世界の歌のお姉さん、ジュリー・アンドリュースです。2000年に大英帝国勲章を叙勲していますので、敬称のデイムをつけてデイム・ジュリー・アンドリュースと呼ばれます。
デイム・ジュリーはイギリスでキャリアを積んだあとアメリカに進出し「マイフェアレイディ」や「キャメロット」で成功を収めました。そしてそのキャメロットの公演を見たウォルト・ディズニーが、どこから見ても完璧なイギリス人のナニーであるメアリーポピンズ訳にぴったりだと主役に抜擢しました。
ナニーというのは、子守訳の乳母のことなんですが、単なるベビーシッターではなく、ハイジのロッテンマイヤーさんのような教育係も兼ねる人のことです。だからお手伝いさんのような恰好ではなくロッテンマイヤーさんっぽい服を着ているんですね。全編を通して英国の紳士淑女風というか、アメリカ人が英国の気品を真似して子供を教育する姿が現れていて、英語もイギリス英語に寄せています。 メリー・ポピンズはディズニー史上最高の興行成績をあげ、デイム・ジュリー1964年のアカデミー主演女優賞、ゴールデングローブ賞 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門)を受賞しました。
なんだかウキウキする曲ですよね。子供の頃に帰ってメアリーポピンズがまた見たくなりました。
さて、ではスーパー・カリ・フラジリスティック・エクスペアリ・ドーシャスですが、英語の表記で34文字で、最長の単語だと言われています。でたらめな造語だと作曲者の一人は言っているんですが、60年近く経った今、立派にオックスフォード英英辞書にも載っています。「Extraordinarily good; wonderful、超すばらしい」という意味です。もともとは、色々な単語をつなぎ合わせでできた言葉です。
➀ Super(超)② Cali(美しくて)③ Fragilistic(繊細)④ Expiali(教育する)⑤ Docious(洗練された)ということです。しっかし早口言葉ですよねぇ。
子供の頃練習したんですけど、どうもエクスのところがひっかかり気味になりますw
そして、曲中で、逆から読むと「ドーシャス・アリ・エクスピー・スティック・フラジカリ・ルーパス」だわよね、って出てきます。ボクは諦めました。(ちなみにこれは音節で切って逆読みしてるんです。)
そしてボクはもう一つ思い出しました。曲中のブリッジで「ウン・ディルディルディル・ウン・ディルレー」ってのが何度か出てきましたよね。
ウルトラ世代のみなさん、地球防衛軍の出動するときの通称「ワンダバ」を思い出しませんでしたか?特に帰って来たウルトラマンのMATが出動するときの「ワンダバダバ・ワンダバダバ・ワンダバダバ・ダー」にそっくりだと思いました。