今週は、、映画「世界一嫌いなあなたへ」の中で使われた、エド・シーランのThinking out loudをお届けします。
「シンキング」というのはみなさんご存じのように「考える」という意味で、もちろん心の中、あるいは頭の中の作業なわけですよね。「アウト・ラウド」というのは、「大きな声で」という意味ですから、つまり頭の中で考えていることが思わずこぼれ出てしまう、しかも「大きな声で」という意味になります。あまりにも思いが強すぎて、ついつい声に出てしまったという内容の歌です。
この曲を歌うエド・シーランは、イギリス中部ハリファックスの出身です。グラミー賞を4回受賞、そして26歳の若さで大英帝国勲章も叙勲しています。先日ご紹介したオアシスのギャラガー兄弟もそうでしたけれど、エド・シーランも大のサッカーファンで、地元のイプスウィッチ・タウンFCの熱烈なサポーターなんです。なんと、男女のトップチームのスポンサーとして、ユニフォームの胸に自分のツアーのロゴを入れちゃうという熱心さです。
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脚が前みたいに動かなくなってしまったから
もうキミの心を虜にすることはできなくなってしまった
キミの唇はボクとの恋のことをまだ覚えているかい?
キミはまだ顔いっぱいの笑顔を覚えているかい?
ボクは70歳になってもキミを愛するさ
ボクのハートは23歳のときと変わらず、キミにドッキドキさ
それがどんな感じなんだろう?って想像してるんだ
恋って不思議だよね
ほんのちょっと指先が触れただけで
あっという間にボクはキミに恋をした
この気持ちをキミにわかって欲しくて
だからハニー、さぁボクをキミの愛で包んでくれないか?
星降る夜に、ボクに口づけしてくれないか?
ボクの胸に抱かれてくれないか?
そうしたらきっとボクは声に出して言ってしまうだろう
これが愛なんじゃないか?ってね
髪の毛が薄くなって、昔のことを忘れてしまったとき、
きっと、みんなもボクの名前を忘れてしまっているだろう
ギターもうまく弾くことはできないだろうな
でも、それでも、それだけ時間が経っても
キミはいつまでも同じようにボクのことを愛してくれるだろう
だって、キミはずっとずっと、今と変わらず
キミの心は永遠に年を取らないで今のままの若さなんだと思うんだ
ベイビー、キミの笑顔はずっとボクの心の中に永遠に残るのさ
恋って不思議だよね
でもそれも全部本当は計画通りなのかもしれないって思うんだ
キミがわかってくれるって信じて
同じ間違いを何度も繰り返す
だからハニー、さぁボクをキミの愛で包んでくれないか?
星降る夜に、ボクに口づけしてくれないか?
ボクの胸に抱かれてくれないか?
そうしたらきっとボクは声に出して言ってしまうだろう
これが愛なんじゃないか?ってね
そう、きっとこれが愛なのさ
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久しぶりにボクの苦手なラブソングでしたね。訳してて照れてしまいました。
この曲は、2016年に公開された『世界一キライなあなたに』Me Before Youという映画に使われました。ロマンティックコメディということではあったのですが、障害者の自殺幇助・安楽死を扱った作品で、賛否両論があった映画なんですね。
大富豪の障害を持つ青年の家、これがお城なんですけどね、その介護の仕事についた女性と青年の恋の物語です。若くして事故で体が動かなくなってしまったことから自殺願望のある青年が彼女と出会うんです。彼女は彼の気持ちを変えようとするのですが、結局はその思いは叶わず、彼は死を選びます。
彼が死んで彼女に残されたのは彼との思い出とほんの少しの財産だけだったという結末です。お金目当てで近づいたわけではないのでお金なんかより思い出の方が大事なんでしょうけれど、なんだか人生のはかなさを思わせる作品です。
と、いろいろ検索した内容をまとめるとそんな感じです。まだ見てないんですけど、見て見たくなりました。みなさんも興味が湧いたら見てみてくださいね。 せつないですね~。