今週はビージーズの若葉のころ(The first of May)をご紹介します。この曲は1969年にビージーズの6枚目のアルバム「オデッサ/odessa 」に収録されました。そして1971年に、依然ご紹介したメロディフェアと同じく『小さな恋のメロディ』(Melody)のサウンドトラックに収録されました。小さな恋のメロディは、中産階級の坊ちゃんと労働階級の娘のラブストーリーです。吹替版では可愛かったチーボーの頃の杉田かおるが主人公の女の子の役を演じていました。日本での人気は非常に根強く、定期的にオリジナル・サウンドトラック盤が欠かさず生産され続けているそうです。また、2010年の「何度見てもすごい50本」の一般投票では、第8位となった映画でもあります。
そして台湾では、2015年、この曲自体をモチーフにした、母と娘、各々の17歳の頃を舞台にしたそれぞれの初恋を描いた映画『若葉のころ』の中でもこの曲は使われているそうです。
まぁこの曲もメロディフェアと同じく、甘酸っぱい、いつの間にか忘れてしまったピュアな心を綴った曲です。
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まだ小さかったからボクらはクリスマスツリーは見上げるくらい大きく感じたね
みんなと遊んでいるときから、ボクはキミが大好きだった
理由なんかない ただ時が過ぎただけだよ
そして隣には誰かが遠くから引っ越してきた
ボクらは大きくなってクリスマスツリーよりも背が高くなった
そしてキミと話すことは無くなった
でも、だけれどキミとボクの愛はずっとずっと変わらない
5月になると思い出して涙がこぼれるんだ
あの頃植えたリンゴの木が大きくなったよ
実がなるまで育ったよ
そしてボクは今までのことを思い出すんだ
キミのほっぺにキスをしたことを
そしてキミがいなくなってしまったあの日のことを
まだ小さかったからボクらはクリスマスツリーは見上げるくらい大きく感じたね
みんなは遊んでいたけれど、そのころからボクらは愛し合っていたね
時が過ぎて
そしてキミはいなくなった
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元の詩にはキミが「引っ越して行った」とは書いてません。どこか遠くから誰かが引っ越してきたと書いてあるだけなんですけど、それは、彼女が引っ越して行って空き家になった家に誰かほかの人が引っ越してきたということかなぁと思いました。クリスマスツリーを見上げるくらいの子供のころの思い出ですね。
ボクの家の隣はある企業の社宅で、何年か毎に住んでる人が変わるんです。幼稚園に入る前くらいにはおかっぱ頭で年中水っぱなをたらしていたヒロコちゃんが住んでいました。毎日二人で泥遊びをしていました。別に色気づいてはいませんでしたけど、ヒロコちゃんは今どこで何をしてるかなぁとふと思いました。
この曲、日本では1996年、KinKi Kids主演のドラマ「若葉のころ」の主題歌として使われました。
貧しい家庭で懸命に生きる武司(もちろんこっちは剛)と対照的に大病院の次男として温室育ちの甲斐(もちろんこっちは光一)が序々に友情を育んでいくというドラマで、ヒロインは清純だった頃の奥菜恵が演じました。小さな恋のメロディと比べてまぁまぁドロドロしたドラマだったみたいです。
ビージーズの代表曲といえば♪ハーハーハーハーステイナライ、ステイナライでおなじみのステイン・アライブで、平均のテンポが103/分ということで、心臓発作を起こして倒れた人に行う心臓マッサージで推奨されている100/分の速さにほぼ近いので心臓マッサージの速さを覚えるためにこの曲が使われることが多いらしいという豆知識を見つけたので、日本でもそうなのかを医者の友達に聞いてみるとお伝えしました。あれから実際いろんな友達に聞いてみたんです。ステイングアライブを使って習ったという先生もいましたが、ほかにも色々な曲が出てきました。アンパンマンマーチ、中島みゆきの地上の星、うさぎと亀、サザンのTSUNAMIなど、言われてみればどれも大体同じテンポの曲ですね。