今週は、ダイアナ・クラールのス・ワンダフルをお届けします。カナダの西海岸、バンクーバーの郊外出身。音楽一家に生まれ小さい頃からピアノを習い、高校時代には既にジャズバンドで演奏していました。その後ボストンのバークリー音楽大学に進学しました。ピアニストでもあるのですが、歌を歌えばジャズの女王とも呼ばれています。90年以降で最も成功したジャズ歌手の一人で、13枚のスタジオアルバムをリリースし、5回グラミー賞に輝いています。ご主人はイギリスのミュージシャン、エルビス・コステロです。
今日紹介するス・ワンダフルは、もともとは1927年のブロードウェイ・ミュージカルの「ファニー・フェイス」(おもしろい顔)のためにラプソディ・イン・ブルーのジョージ・ガーシュインと兄アイラが書き下ろしました。映画版ではオードリー・ヘップバーンが歌っています。その曲のカバーをダイアナが歌っているんですね。脱力系のボーカルがとても心地いい曲です。
アリスさんから、タイトルの一番最初のSはどういう意味なのかと質問がありました。これは口語ではよくある省略で、It’sの最初のイットが略されて単にスと発音しているんですね。そのほか、イッツのイだけ省略してツと発音することもあります。
歌詞の中にはワンダフルの他に、同じような意味のマーベラス、ナイスが出てきます。まぁ全部素晴らしいとか、素敵とか、イケてるとか、すごーいとか、そういう意味です。微妙なニュアンスの違いはあるかもしれませんが、大体同じなのでボクは区別してません。
なので、歌の内容的には、すごーいってひたすら言っているんですね。それをアンニュイな感じで幸せそうに歌っている曲です。
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なんてすばらしいんでしょう!
とっても素敵!
ほら、見て!
こわいくらい素敵よ
まるでパラダイス
こんなことを夢見てたの
あなたは私の人生を最高にしてくれるわ
色目を使ってるなんて言わないで
だって、本当にすばらしいんですもの
とっても素敵でしょ!
ほら、見て!
ねぇ、あなた、見て!
四つ葉のクローバーよ!
私、これからもっともっと一生懸命あなたのことを愛するわ
なんて素晴らしいんでしょう!
とっても素敵!
あなたが私のことを愛してくれるなんて!
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さて、じゃぁ何を話しましょうかw
みなさんはどんなときにすばらしい、とか素敵とか幸せな気持ちになりますか?
実は今月曜日の朝の4時です。今週末は、昨日今日と札幌、小樽に旅行に行っていました。初めての北海道でいろいろと驚きがあって、とにかく食べ物がおいしかったんです。山盛りの海鮮や、本場札幌の味噌ラーメン、濃厚なミルクを使ったアイス、そしてジンギスカンと、ボクの胃袋は大変満たされました。そんな旅行もすばらしく素敵ではあるのですが、
ボクがもっと素晴らしい、素敵だと思っているのは弾丸旅行の相棒です。彼とは小学校2年生の時に出会ったのでかれこれ50年の友人です。中学時代は休み時間にクィーンの歌を二人で合唱してました。高校時代は一緒にクィーンのコンサートに武道館まで行ったりもしました。その後高校を卒業するとお互い音信普通となってしまい、再度出会ったのは15年前の中学の同窓会でした。 それ以来、彼は弾丸旅行の超頼れる相棒なんです。ボクがタイに駐在しているときにフラっと一人で訪ねてきたり、一緒に香港にご飯を食べには3回くらい行きました。決断力があって、一人でズンズン行ける大胆さだけでなく、緻密にスケジュールを組む繊細さを持ちあわせていて、最近の旅行の日程は毎回彼に全部おんぶにだっこ、全権委任しています。どこからともなく安売り情報を仕入れてきて、突然、「香港行の飛行機が安いから〇月〇日に行かない?」と誘われれば二つ返事で決定で、ものの10分、15分後には飛行機とホテルの予約が完了しています。今回の旅行も全部おまかせ。とても楽しかったのは言うまでもなく、それよりなにより、50年も続く友情と、頼りになる友人を持てたことが、何より’S wonderfulだと感じています。