今週は、映画「サウンドオブミュージック」の中の挿入歌、”Climb Ev’ry Mountain”(クライム・エブリー・マウンテン)「全ての山に登れ!」をお送りします。
「サウンド・オブ・ミュージック」は、1965年に公開されたミュージカル映画です。世界的に大ヒットし、1940年の『風と共に去りぬ』の記録した歴代興行収入世界記録を更新しました。
この映画はアカデミー賞で5部門を獲得しました。ドレミの歌、エーデルワイスなどみなさんご存じの挿入歌が使われている映画です。
クライム・エブリー・マウンテンは、修道院で修道院長が歌う曲です。修道女見習いのマリアが、家庭教師先のトラップ大佐に惹かれるんですが、トラップ大佐には婚約者がいるので修道院に戻ります。マリアは修道院長に懺悔し、罪を犯したので一生神に仕えると宣言したのですが、逆に院長から「神の愛も男女の愛も同じだ。向き合って自分の道を見つけなさい」と諭されるという場面で歌われます。
夢を実現するために努力を惜しんではいけませんという教えを説いている曲です。
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全ての山に登りなさい
高きも引くきも見極め
横道も、
知っている全ての道を辿りなさい
全ての山に登りなさい
全ての小川の浅瀬も
虹も越えて
あなたの夢に辿り着くまで
夢を叶えるには全身全霊の愛を込めなさい
一生を捧げなさい
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ここでいう山とは、実際の山ではなく、困難とか目標とか、人生向上するための努力を意味しています。
ボクは学生時代、アメリカ東部の山の中の大学に通っていたんですが、その大学のアメリカンフットボールチームのモットーはTrust the climb(トラスト・ザ・クライム)。
「登り詰められることを信じて諦めないで努力を続けよう」という意味です。
日本のXリーグでもプレーしクォーターバックのスカイラー・ハワードは、テキサス州出身でテキサス大学でプレーすることが夢でした。身体が小さいことからテキサス大学には入学できず、小さな大学で細々とプレーを続け、大学三年生のときにボクの大学に編入してきました。ボクの大学はテキサス大学と同じリーグに属しているので、スカイラーは念願のテキサス大学と、対戦相手としてプレーすることができました。そしてテキサス大学から二勝をあげました。「テキサス大学でプレーはできなかったけれど、そのテキサス大学から二勝をあげられたのはサイコーの気分だ」と語っています。
Xリーグでプレーしているとき、横須賀の米軍基地内の高校のフットボールチームを訪れこの話をし、I trusted my climb(アイ・トラステド・マイ・クライム)
諦めなかったからだと話しています。
この動画はYouTubeでも見ることができます。英語なんですが、すごく感動する話なんです。
“TRUST THE CLIMB” – Skyler Howard (Yokosuka, Japan) – YouTube
さて、climbのスペルはc・l・i・m・bで、最後に発音しないbがくっついています。なんで読まないのに余計な文字がついているのか?スペルを覚えるときに面倒だった記憶があるんじゃないでしょうか?
ほかにも爆弾のボムの最後のbとか、知っているという意味のknowやナイフのkなどがあります。発音しない文字を含む単語はたくさんあるんですが、発音しない文字の法則性は特にありません。昔は発音していたという単語や、フランス語語源の単語は読まない文字がよく含まれていたりします。m・bですからどちらも口を結んでいるので昔は発音していたのだけれど省略されてしまったというのも納得できますね。
最後に、週末はまえばし赤城山ヒルクライムがありましたね。ちょびんさんのご主人は完走、そしてお嬢さんは一般女子Aの部で入賞なさったそうです。おめでとうございます。
クライム・エブリ・マウンテン
トラスト・ザ・クライム
大好きな言葉です。