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Material girl じょーじ船瀬のどゆ意味このソング? 2021/05/24

今週はQueen of pops、金髪の鉄人、アメリカンドリームを成し遂げた腹筋バッキバキの鉄の女、マダーナの代表作のひとつ、Material Girlをご紹介します。

マダーナは米国ミシガン州の出身、デビュー当時は地方出身の自由奔放な少女の立身出世物語として、グレイハウンドバスでニューヨークを目指し、そのあとヌードモデルやダンサーといった過去を暴露されて波乱万丈、立身出世物語として話題になりました。センセーショナルなデビューだったのはよく覚えていますが、まさかその後「全世界で最も売れた女性レコーディング・アーティスト」「史上最も成功した女性アーティスト」としてギネス記録になるとは思いませんでした。

さて、マダーナは、83年のファーストアルバム「バーニングアップ」で「ホリデー」、「ボーダーライン」「ラッキースター」がヒットして一躍脚光を浴びたのですが、今日の曲は、次ぐ大ヒットアルバム「ライクアバージン」からの2曲目のシングルカットです。

当時のマダーナの曲はアッパラパーの脳天気な歌詞と上昇志向ギンギラギンの歌詞の印象が強いのですが、この曲はギンギラギンの方の曲です。マテリアルガール。マテリアルとは実質的という意味なんですが、要するに目がドルマークの女ということで、世の中お金よ!という歌です。

「世の中お金!」以上おわりマル!みたいな潔いメッセージですね。この前ご紹介したアバのマネーマネーマネーともちょっと違うスタンスの曲です。アバの曲は玉の輿狙いの曲でしたが、マダーナのこの曲は上から目線の女王様的な曲です。たっかいピンヒール履いてあみあみのストッキングの女王様が、鞭を振るって「あたしと付き合いたかったらカネ出しな」と言っているようです。少なくとも当時のマダーナの印象はそんな感じだとボクは思っていました。決して深窓の令嬢ではないのですが、妙に高飛車なオンナなイメージの曲ですね。

さて、この曲は84年に出されたのですが、マドンナというと、92年に写真集が出版されたのを覚えている人も多いと思います。マドンナの無修正のフルヌードで話題になりました。当時のアメリカでは、やりすぎとの反発が強く多くの本屋さんで販売を拒否する社会問題にもなりました。何かのラジオを聞いていたときに一般リスナーのおばあちゃんがゲストで、この本を見たんです。金属の表紙で出来たこの写真集を見て”How nouveau!”《ハウ・ヌーボー(ヌーボーはフランス語で新しいの意味。ボジョレヌーボーのヌーボー)》としゃれた表現で叫んでいたのが妙にツボったのを今でも覚えています。

日本では修正版が発売されました。そして米国版は輸入禁止でした。なんとしても無修正版が欲しいという人がたくさんいまして、アメリカで買って日本に送ってくれというリクエストがたくさんあったそうです。恐らく書類って書いて「密輸」を試みたんでしょうけど、その本は表紙がなんと金属でできてたんですね。だからことごとく税関で見つかってしまったそうです。

実はボクも会社の人に頼まれて送ったことがあるんですけど見事に返却されてしまいました。密輸は未遂でも犯罪になりますが、もう20年近く前で、ボクはその後10年以上日本に住んでますから公訴時効が成立しています。

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