今週紹介するのは70年代のディスコには欠かせないスウェーデン出身のカルテット、ABBAのMoney, money, moneyです。
ABBAは、アグネッタ、ビヨルン、ベニー、アンニ・フリッドの4人の頭文字を取ってバンドの名前になりました。
1976年のダンシング・クィーンは誰もがご存じの曲だと思います。当時は二組の夫婦ということでも親しまれました。ABBAのヒット曲で作られたジュークボックスミュージカル「マンマ・ミーア!」は映画化もされたヒット作で、ブロードウェイで14年間のロングランでした。
この曲では、ラスベガスかモナコのカジノで大儲けしたいという歌詞が出てくるのですが、以前紹介した、スティングのシェイプ・オブ・マイ・ハートの相場道とは対極にある世界観です。ボクとしてもいろいろ言いたいことがあるので、まずは訳します。
さて、群馬ビジネスアビーとは正反対の世界観です。秋から本格的に開業するんですけど、もう一番前の席を用意してじっくり指導したい気持ちです。
お金とはなんなのか、根本的なところがわかってないんじゃないでしょうかね?
お金とは、①価値の評価のモノサシであり、②価値の交換の手段であり、③価値の貯蔵手段なんです。
お金があるだけでは幸せじゃないんです。お金を使って幸せになるんです。価値と交換するんです。
この曲では、お金があればなんでもできると言っていますよね。でも具体的にどんなことをするのかについては何も言っていません。きっと漠然と思っているだけなんだと思います。それじゃぁ幸せにはなりませんよ。
お金持ちと出会って恋に落ちたいとも言ってますよね。そのために自分が何をするのかを何も言っていません。一攫千金狙いですからね。タナボタ狙いですけど、お金とは価値の交換手段ですから、自分が何かの価値を提供できなければ、お金持ちにはなれないし、お金持ちの恋人はできません。その価値がなんなのか、戦略がないんです。
ラスベガスかモナコのカジノに行くって言ってますが、StingのShape of my heartとも真逆な世界観です。
夢の計画なんだそうですが、そんなにうまく行かないんですってwww
Stingのいいカモです
ある大学での講義でもお話したんですけど、お金のために働くというのは、「手段の目的化」です。
働くということは、誰かに価値を提供することです。その対価としてお金を得るのです。
そのお金で、自分の欲しい価値と交換して、幸せになるのです。
お金があったら幸せじゃないですよ。
何でもできるって何をするつもりなのか?きっとお金を手にしたときに何をしたらいいかわからないですよ。だって彼女の計画は、「お金持ちと出会って一生遊んで暮らす」ですから。具体性がありません。
人生を変えてやると言っていますが、人生を変えるためには自分が変わらなければならないんじゃないかと思います。結局運を天に任せているだけで何も変わってません。
大きな目標を達成するために、足下で今できることを始めないといつまで経っても変わりません。行動するためには具体的なアクションプランが必要なんですけど、この歌の中では何も出てきません。
こういうことを言うと、「夢を見てるだけだからいいんだ」と言うヒトがいるんですよねぇ。(実際に何人も見てきましたけど)
そういうヒトはお金持ちにはなりません。夢を見るだけで満足なんです。それで幸せだというのならそれでいいのですが、ボクの価値観は違います。
お金は誰かに価値を提供して「ありがとう」の気持ちとして稼ぐものであり、いくらお金があったって、それだけではちっともうれしくありません。目的を持って、そのために計画して、人生の幸せはつかむものだと思います。