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Living in America じょーじ船瀬のどゆ意味このソング? 2021/11/15

今週はジェイムス・ブラウンのリビング・イン・アメリカです。

ゴッドファーザー・オブ・ソウル、ミスター・ダイナマイト、ファンクの大御所、ジェイムス・ブラウンにとって18年ぶりのトップ10ヒット曲となったこの曲は、1986年発表され、映画「ロッキー4」の挿入歌にもなりました。グラミー賞では最優秀男性R&Bヴォーカル・パフォーマンス賞を獲得しています。

黒人としては非常に珍しい直毛の長髪なんですが、実は父親はアパッチ族のネイティブアメリカンで、その遺伝なのかもしれませんね。カツラ疑惑がありましたが、本人が強く否定しています。

1950年代から活躍していたジェームス・ブラウンは、60年代のファンクから70年代のディスコミュージックを提供してきました。そしてこの曲で久々の復活を遂げたわけですが、彼の曲は90年代には多くのラッパーからサンプリングされて使われました。この曲のほかには、Get upが有名ですね。「ゲロッパ、ゲローンナ」って聞こえるあの歌です。

なかなか波乱万丈の人生でして、薬物中毒で服役したり、結婚は4回していたり、ファンキーな人生だったそうです。

ブルース・スプリングスティーンのボーン・イン・ザ・USAと違い、この曲は、アメリカで生きているのをお祝いするという曲です。ロッキー4ではロシア人ボクサー、アポロと対戦する場面で使われており、まさにアメリカ万歳の曲として使われました。

アメリカ万歳ってストレートに歌っている曲でしたね。

さて、移民の国アメリカですが、どうやって様々なバックグラウンド、文化を持つ国民の一体感を醸成しているんでしょう?

共和制であるアメリカには王様はいませんよね。そして独立戦争をやってるくらいですから、他の旧英国領と違い、英連邦にも属していません。だからイギリスの女王が首長ではないんですね。

実はアメリカ人の一体感は国旗、星条旗への忠誠で保たれています。州にもよりますが、多くの州では小学校1年生になると「忠誠の誓い」という文章を毎日胸に手を当てて暗唱します。

「私はアメリカ合衆国の国旗とそれに象徴され、神の名のもとに不可分な一つの自由で公正な共和国に忠誠を誓います。」という内容です。うちの娘が学校で覚えて帰って来て毎日唱えていたので、アメリカ人でもないボクも覚えちゃいました。

逆に王制を敷いている国の例ですが、タイではボクが住んでいたころは、プミポン前国王がご存命でした。60年以上の在位でした。つまりほとんどの人が生まれたときから王様だったんです。国民の父として、王様の誕生日が父の日であるタイでは、毎朝夕に公共の場では国歌が流れます。そのときは全員が直立不動で清聴しなければならないという法律があります。通勤途中の駅でも一斉にみんなが止まるんです。

我が国では眞子様のご結婚や女系天皇問題が議論されていますが、私たちを一つにまとめる求心力とは何なのか、たまには考えてみるのもいいかもしれませんね。

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