今週はジグソーのスカイハイをお届けします。多分みなさんの想像している内容とは全然違います。
歌っているのはイギリス中部の工業都市バーミンガムにほど近いコベントリーという街の出身のソフトロックバンドのジグソー。60年代中盤に結成されたあと、約10年後ついにこの曲で注目を浴びます。
そしてその後はヒットが続かず….まぁ所謂一発屋的なアレなんですけど。
この曲は1975年の香港アクション映画「スカイ・ハイ 原題: The Man from Hong Kong」の主題歌として作成されました。当時は今のような配信はないですから当然レコードだったんですけれど、レコード会社はどうせ売れないだろうと数百枚しかレコードを作らなかったんですって。そしたらまさかの大ヒット。
アメリカでは3位、日本ではオリコン2位にまで行きました。
この曲は人気覆面プロレスラー、ミル・マスカラスの入場テーマであったのが余りにも有名ですが、その他にも元巨人、日本ハムの二岡選手、元阪神の八木選手のテーマ曲やJリーグ、ガイナーレ鳥取のBGMなどスポーツシーンで多数使われています。また、トヨタのワンボックスのCM曲としても使われました。
スポーツシーンに音楽を使う走りになった曲のようです。曲の感じはとにかくさわやかですもんね。
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風に乗って舞い上がったかと思ったら
今度は突然くるくると急降下….
ボクはキミにありったけの愛を捧げた
ボクは天高く舞い上がったと思ったさ
だって、全てを捧げたんだぜ?
なのになんでこんなことになったんだ?
木っ端みじんにだよ
キミは嘘をついた
大した理由もないくせに
ボクの心は粉々になって空高く飛び散ったのさ
キミは全てを粉々にした
愛の翼を根元からもぎ取ってしまったんだ
空の頂上にだって届くと思ってたのに….
ボクの心は粉々になって空高く飛び散ったのさ
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ね?まさかの失恋ソングw恨み節wさわやかに、颯爽とした歌の割に実に女々しい内容というねw
ぐずぐず言ってないで次行け、次!ってね
この曲は日本では、全日本プロレス(日テレのジャイアント馬場の方のプロレス)で活躍した覆面プロレスラー、ミル・マスカラスの入場ソングにも使われたのでボクら世代の男子は全員知っている曲じゃないでしょうか。 「悪魔仮面」「千の顔を持つ男」「仮面貴族」など覆面にまつわる異名で親しまれた、空中殺法がかっこいいプロレスラーのテーマでしたし、曲調もさわやかで颯爽としていて、歌詞の中で♪スカイハーイの部分は明らかに聞き取れるから、天高く~なんて歌ってて、実際とは全然違う明るいイメージを持っちゃいますよねぇ。
スポーツと言えばオリンピックも終わっちゃいましたね。金三つ、銀六つ、銅九つの計18個のメダルは、冬季大会で歴代最多だった前回2018年平昌五輪の13個を5個上回り、史上最多を更新したそうです。そのうち4つはスピードスケートの高木美帆選手一人で獲得っていうからすごいですね。ほかにも女子カーリングとか女子フィギュアスケートのドーピング問題なんかも考えさせられましたね。
そして最後に、ジグソーのメンバーであるデズ・ダイヤーですが、1990年代初頭、J-POPの楽曲を英語でカバーしたソロアルバム「愛という名のもとに」を日本で発売してました。タイトルの通り、浜田省吾のカバー集なんですけれど、愛という名のもとにDon’t forget me、悲しみは雪のようにEverybody cries、恋に落ちたらEverybody needs somebodyなどが収録されていました。残念ながら絶版ですけど。
その外にも山下達郎のクリスマス・イブもカバーしていて、こちらは「英語で聴く~J-POPヒット決定盤 Vol.4」で聞けます。全般的に軽快な曲調になってます。多分スカイハイも彼の作風でさわやかになっちゃったんでしょうねw