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2022/03/28 ♯61 2022-12 じょーじ船瀬のどゆ意味このソング   Mr. Moonlight

今週はMr. Moonlightをお届けします。ジョン・レノンのしゃがれ声で始まるビートルズバージョンが有名ですが、今回はドクター・フィールグッドとザ・インターンズによるオリジナルのバージョンをお届けします。

ドクター・フィールグッドことウィリー・リー・ぺリマンは、生まれつきメラニン色素が少ないことから肌や髪の色が薄い、アルビノの黒人のミュージシャン、DJです。ピアノ・レッドというニックネームでも活動していました。1950年代中盤から本拠地であるアメリカ南部、ジョージア州アトランタの黒人向けラジオ局で、一杯引っかけてほろ酔い気分のような口調でDJをした番組をやっていて、その時の役名がドクター・ほろ酔い気分、ドクター・フィールグッドでした。そして、バンドメンバーが白衣をまとって演奏したことから、ドクター・フィールグッドとインターンズというバンド名になったんだそうです。

ドクター・フィールグッド、ウィリー・リー・ぺリマンの功績としては、当時まだ黒人と白人の間での文化的障壁があった時代に、黒人音楽が白人にも届くようになったことでした。たった50年前はまだそんな時代だったんですねぇ。

日本では、つんく♂のビートルズ完コピアルバムの中に収録されているほか、おもしろいところでは笑福亭鶴光が、替え歌 Mr.ツルコーを歌っています。

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お月様

ある夏の夜、あなたは突然ボクの前に現れたんだ

あなたの光に照らされて ボクは夢を見たんだ

そしてあなたはボクの世界にあの子を送り込んだ

そしてそれはボクに愛を教えてくれた

ボクは今彼女と一緒さ

あなたのおかげさ、感謝しているよ

お月様

ねぇ、お月様、もう一度顔を見せてよ

ボクは今こうして膝まづいて祈ってるんだから

あなたが現れない夜には

ずっと祈っているんだ

だってボクらはみんなあなたが大好きなんだ

お月様

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ドクター・フィールグッドのバージョンの素朴さ、サビの部分の♪ミスタームーンライトの前のフロアタムのポンっという音が特にほっこりと来ますね。

歌詞もなんだかほんわかした歌ですよね。このお月様はどの季節の夜のことを歌っているんでしょうね?ボクはなんとなくちょうど今の季節の春の夜を思い浮かべました。60年代のアレンジの曲ってなんだかほっこりする歌が多いですよねぇ。純朴というか、真面目というか、どこかに置き忘れてきたきれいな心を思い出します。

きっとお月様に向かってにっこり笑っているんでしょうね。

アメリカでは丁度2週間前に夏時間に切り替わり、季節はまさに春が訪れました。

夏時間は、日曜日の夜中に1時間 時計の針を進めるんです。1時間 時間が早まるんです。

夏時間に替わる週末はテレビや新聞で「日曜日から夏時間」と散々教えてくれるんですけれど、ある年、ボクは丁度その週末熱を出して寝込んでしまったんです。テレビも新聞も全く見ずに寝ていたので、夏時間のことをすっかり忘れていたんですね。

ボクはマンハッタンの対岸のニュージャージーに住んでいて、船で通勤してたんです。月曜日の出勤のとき、どうも空いてるんですよ。いつもなら満席の大型フェリーの乗客がまばらw ほんの5、6人しかいませんでした。

それでも半分頭が動いていない病み上がりのボクは気づきませんでした。ちょうどその年はエイプリル・フールの日だったんです。

「はは~ん、さてはみんなして俺を騙そうとしてるんだな?」と思ってしまいました。

そしてオフィスに到着して、やっと「やらかした」ことに気づきました。

まぁ風邪で休んでいたこともあり、怒られはしませんでしたが、周りからは笑われました。

最近は電波時計が主流になりましたから、夏時間になれば自動で時計の針を動かしてくれるので、こういうポカはもう起こらなくなりましたね。

もう一つ、春を感じる出来事なんですけど、この週末、街に自転車で行ったんですけどね、春は冬のように強風が年中吹いているわけではないけれど、時折ひゅーんっと暖かい強い風が吹くじゃないですか。自転車にはたまにしか乗らないんですが、久しぶりにそんな向かい風で前に進めないあの感覚を味わいました。

春ですねぇ。

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