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2022/08/01 ♯79 2022-30  じょーじ船瀬のどゆ意味このソング   Cruel Summer

8月に入ったということで、今週は「Cruel Summer」という曲をお届けします。歌うのは大人のお姉さん3人組、80年代ディスコミュージックで一世を風靡したバナナラマ。この曲の邦題は「ちぎれたハート」というそうなんですが、やっぱ原題のCruel Summerの方がイメージに合います。じりじりと暑い夏にひとりぼっちという孤独感を表した歌だと思います。

バナナラマというとショッキングブルーのカバー曲、1986年発売のビーナスを思い浮かべる方も多いと思います。

バナナラマのデビューはそれから遡ること5年、1981年でした。イギリス西部の港町、ブリストル出身の幼なじみのカレンとサラにアイルランド出身のシボーンを加えてロンドンで結成されました。デビューのきっかけはセックスピストルズのリハーサルスタジオに住んでいたことからレコードレーベルに紹介してもらったことだったそうです。スワヒリ語をふんだんに使った、何を歌ってるのか全然わからない曲でした。

バンド名はノリでつけたそうですが、語呂合わせで、ロキシーミュージックのパジャマラマを真似てバナナにラマをつけたんだそうです。一昔前のアンニュイ系のちょっぴり不思議ちゃんな三人組です。現在でもカレンとサラは現役で活躍しています。

今日の曲、Cruel Summerはミドルテンポでベースがリズムを刻むダンスソングです。イントロのマリンバの音がトロピカルで夏を感じさせます。この曲は、映画「ベストキッド」の挿入歌として使われたことでアメリカでもビルボードの9位のヒットに繋がりました。

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あっつい道、アスファルトは燃えてるっていうのに

あたしはって言えば道端に座ってる

笑って見せようとするんだけど、空気が重すぎてそれもできないの

どこからか声が聞こえてくるのだけれど、何を言ってるのかはわからないわ

こんな暑さは手に負えないんだもの

でもそれが段々心地よく感じてくるのは錯覚かしら

焦げ付くような暑い夏

なのに私はひとりぼっち

こんな暑い夏だというのに

あなたは私のもとを去ってしまった

街は賑わいで溢れているというのに

友達は旅行に行っちゃうし

私は一人取り残されて

こんな暑いのについてないわ

でも何もしなければ何も始まらないから

気持ちを切り替えなくちゃ

焦げ付くような暑い夏

よりによってこんな暑い夏に私はひとりぼっち

あなたは私のもとを去ってしまったんですもの

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なんだか重苦しい夏の暑さを感じませんでしたか?

若い頃の、せっかくの夏なのに恋人のいない寂しさだけでもやってられないのに、暑さがのしかかってきてもうどうしたらいいのかわからないという気持ちがこめられた歌です。

この曲も80年代から90年代のディスコを思い出しますよね。この曲はホンダのスクーター、タクトやキヤノンのカメラのCMに使われ、バナナラマも出ていました。

98年にはスウェーデンのテクノレゲエ、ユーロポップグループAce of Baseがカバーしていますが、ノリの面ではバナナラマに軍配が上がるとボクは思います。

テイラースイフトも同じタイトルの曲を歌っているんですが、こちらは全然違う歌です。

バナナラマといえばビーナスですよね。オリジナルはオランダのバンド、ショッキングブルーなんですが、日本ではユーロビートに乗ったバナナラマの曲の認知度の方が高いですよね。ビーナスは長山洋子、荻野目洋子、倖田來未といったダンサブルな歌手たちがカバーしていますが、調べてみると、山口百恵や中森明菜もカバーしているんだそうです。

現在二人で活動しているバナナラマですが、最近もサマーソニックなどの夏のフェスで来日していますのでこれからもまた来るかもしれませんね。 年は重ねていますが、今でもとても色っぽくて魅力的なお姉様二人です。

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